【漆黒】リムの黒だけじゃない!レーシングゼロナイトは軽さと機能性を極めた最高のアルミホイール

「軽い!」「リムが黒い!」とサイクリストからなにかと高い評判を集めるレーシングゼロナイト。その人気の理由は一体どこにあるのでしょうか。特徴や機能性、他社ホイールとの比較など、徹底的に分析してみました。

レーシングゼロナイトって、そもそもどんなホイール?

レーシングゼロナイトは、イタリアの自転車ホイール専門ブランドであるフルクラムから発売されているハイグレードモデルのホイールです。

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https://www.fulcrumwheels.com

フルクラムのホイールにはシーンや目的に合わせいくつかのカテゴリがありますが、今回紹介するRacing(レーシング)シリーズは平坦路やヒルクライム、ダウンヒルなどあらゆるシーンで使える汎用性の高さが特徴です。モデル名の末尾に付けられた数字が小さいほど高いグレードであることを表しており、レーシングゼロは同シリーズのハイエンドホイールということになります。

その性能は非常に高く、アルミホイールの最高峰とも称されるほど。軽量性、剛性、回転性能どれをとってもピカイチで、他社の同グレードホイールと比較しても引けを取りません。

特に剛性には定評があり、レースの決戦ホイールとしても十分使える性能を持っています。剛性の低いホイールは踏み込んだ時に外周が一瞬歪み、しなる感覚がありますが、レーシングゼロナイトはその歪みがなく、真円を保ったまま転がるイメージです。こうした剛性の高さは加速性や推進性にもつながるため、レース中の「今ここで勝負したい」という動きにもダイレクトに反応してくれるでしょう。

せっかくなのでスペックも載せておきましょう。

レーシングゼロナイト(Racing ZERO NITE)

  • タイヤタイプ:クリンチャー
  • リムマテリアル:6082-T6アルミ製プレエイジドトリートメント、トリプル切削、プラズマ電解酸化処理
  • タイヤサイズ:28″
  • リムハイト:前27mm、後30mm
  • リム幅:22.5mm
  • リム内幅:C17
  • 適合タイヤ幅:25~50mm
  • スポーク:アルミストレートプルエアロ、フロント16本ラジアル、リアTwo-to-One 左7本右14本、アルミニップル
  • ハブ:カーボンボディ(Fのみ)、アルミフランジ、USBベアリング
  • 重量制限(ライダー):109Kg
  • 重量:1,510g

癖がなく使いやすいリムハイト、回転性能の高いUSBベアリング、最近のトレンドでもあるワイドリム対応、そして1,510gの軽量ホイールなど、とりたてて指摘できるような隙は見当たりません。
サイクリストの中には、これを買っておけば他は必要ないという意味を込めて「あがりのホイール」と称する人もいますが、それもなるほどと思わせてくれる性能です。

 

ところで「ナイト」って何?レーシングゼロとの比較

フルクラムのラインナップには今回紹介している「レーシングゼロナイト」の他に、無印の「レーシングゼロ」というモデルもあります。この2つ、一体何が違うのでしょうか。ちょっと写真を見比べてみましょう。

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画像:Zero_04.png
出典:https://www.fulcrumwheels.com

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https://www.fulcrumwheels.com

画像:ZeroNite_04.png
出典:https://www.fulcrumwheels.com

はい、一目瞭然ですね。無印レーシングゼロはリムの色がシルバー。これに対してレーシングゼロナイトは黒になっています。

これはただの色変更ではなく、表面に施されたプラズマ電解酸化処理によるもの。アルファアルミナや微結晶ガンマアルミナ、非晶質アルミナなどの異なる素材をリムに埋め込むことで高い制動力を生み出しているのです。そのため、悪天候のレースや高速ダウンヒルなどブレーキ性能が重要な場面でも安心して使用することができます。

もちろん、リム全体が黒になってカッコいいというのも大きなポイントです。特に黒や赤など単色のフレームと合わせると抜群の統一感をもたらしてくれるでしょう。色で選ぶなんてミーハーだと思うかもしれませんが、乗っていてテンションが高くなるマシンって重要ですからね(真顔)。

ちなみに、レーシングゼロナイトは「Racing ZERO NITE」と表記します。「NITE」は「Night」のスラング表記で意味は同じ「夜」。リムを含め、ホイール全体が真っ黒であることをイメージして冠された名前です。

イタリアンブランドのこういう遊び心、かっこいいですよね……。もうこれだけで欲しくなる。

 

「シャマルミレ」「キシリウムプロ・エグザリット」と比較してみる

突然話が変わって恐縮ですが、みなさんは「ホイール青い鳥症候群」ってご存知ですか?購入するホイールが決まっていて、それが申し分ないスペックにも関わらず「もっといいホイールがあるかもしれない」とネットの海をさまよい続ける病気です。基本的にはホイールを買えば治りますが、中には買っても治らない人もいます。怖いですね。

さて、レーシングゼロナイトを検討中に「ホイール青い鳥症候群」を患った人が開いているページは、高確率でカンパニョーロの「シャマルミレ」もしくはマビックの「キシリウム・エグザリット」のどちらかです。その理由は価格と性能が非常に似通っているから。あと「リムが黒いから」。レーシングゼロナイトとよく比較されるこの2つのホイール、何が違うのか簡単に比較してみましょう。

シャマルミレのインプレ

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https://www.campagnolo.com

シャマルミレを販売しているカンパニョーロ社は、実はフルクラムの親会社です。そのため、両者のホイールは非常によく似ています。軽くてよく回り、コストパフォーマンスが高い。正直なところ、同グレードであれば性能に差はありません。それからスポークの組み方が特徴的でかっこいいのも同じです。

ただ、両者の設計思想は少し異なっていて、カンパニョーロが乗り心地とバランスを重視するのに対して、フルクラムは踏み込んだときのダイレクトな反応を重視する傾向があります。

この傾向は「シャマルミレ」と「レーシングゼロナイト」にも同じことがいえます。前者は衝撃吸収性と剛性のバランスを求めたオールラウンドな設計なのに対して、後者は剛性が高くレーシーな設計です。自分がどのような乗り方を嗜好するかによって選ぶのが一番ですが、このクラスのホイールを購入するのは本格的にサイクルスポーツに取り組んでいる層が多いせいか、踏んだら踏んだだけの反応が得られる「レーシングゼロナイト」のほうが「乗っていて楽しい」と評されることが多いようです。

キシリウム・エグザリットのインプレ

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https://www.mavic.com

マビックのホイールはよく「柔らかい」と評されます。この傾向はもちろんキシリウム・エグザリットも同様で、乗り味は良くも悪くもマイルドな印象です。そのため足残りがよく、ロングライドやブルベなど長距離ライドがメインの人にとっては大きなメリットになるでしょう。マイルドとはいえ必要な剛性は十分にあり、ヒルクライムでダンシングをしても、よれることはありません。

また細かい点ですが、レーシングゼロナイト、シャマルミレ、キシリウムプロ・エグザリットの3つのホイールはリムに特殊な加工をしているため、専用のブレーキシューを使う必要があります。
このシューが意外と高く、レーシングゼロナイトとシャマルミレ用のものは4つで5,000円くらい、キシリウムプロ・エグザリット用は2つで3,000円ほど。通常のブレーキシューと比べると摩耗が早く頻繁に交換する必要があるので、こうしたランニングコストまで考えてホイールを選ぶことをおすすめします。

 

レーシングゼロナイトを購入して幸せになるのはどんな人?

軽くて回転性能が高い。剛性も高い。そして黒くてかっこいい。レーシングゼロナイトは隙のないホイールですが、実際に購入して幸せになるのはどんな人なのでしょうか。

レースを意識して「あがり」のホイールが欲しい人

まずおすすめできるのはアスリート志向の人です。レーシングゼロナイトの最大の特徴はやはりその剛性の高さ。踏み込むときびきびと反応してくれるので、勝負を決めるようなレースの場面では、ホイールの差でアドバンテージを取られることはないはず。踏んだ時にワンテンポ置かず、そのままダイレクトに反応してくれるのはやはり刺激的で楽しいです。

また、回転性能や軽さなどの基本性能も文句なく高いので、「あがり」のホイールが欲しい人にもおすすめ。少なくともアルミの中では最高峰のホイールなので、「もっといいホイールが……」と毎晩インターネットを徘徊することはなくなるでしょう。ただし、カーボンホイールのことは忘れてくださいね(余計な一言)。

雨天ブルベなど過酷な環境下でも安定した性能がほしい人

レーシングゼロナイトのもう一つの特徴である黒いリム。もとい、プラズマ電解酸化処理されたリムは非常に強い制動力をもたらしてくれます。サイクリストの中には「ディスクブレーキを検討していたけど、欲しくなくなった」なんて人もいるほど。

特に雨天ブルベのような過酷な環境下での安心感は強く、一度使い始めると普通のリムには怖くて戻れなくなるかもしれません。またダウンヒルで「もうちょっと攻めたい」という時にも安心して体を預けることができます。

リムの「黒」にやられちゃった人

ミーハーな意見ですみませんが、でもやっぱりこの「黒」にやられちゃう人もいると思います。リムがシルバーだとなんとなく統一感が生まれませんが、黒になるとビシッと決まる感じ。個人的にはCinelli(チネリ)のような見た目にクセのある自転車と合わせると超絶かっこいいと思うのですが……いかがでしょうか。

 

どうせならお得に買いたい……おすすめはどこ?

基本性能が高く見た目もいい。そんなレーシングゼロナイトですが、エントリーモデルのロードバイクが1台買えてしまうほどの価格なだけになかなか手が伸びない人もいるかもしれません。身内の決済が必要な人は特にね、6ケタ越えるとハードルが上がるんですよね……。

レーシングゼロナイトを購入する際の選択肢はいろいろとありますが、価格重視ならやはりおすすめは海外通販です。特にWiggleは前後セットで90,000円前後と、ハイエンドホイールとは思えないほどの価格設定。量販店の中には150,000円ほどで売られている店もあることを考えると、その差は歴然です。

Fulcrum – Racing Zero Nite | Wiggle

アルミでは最高峰!「あがり」のホイール

レーシングゼロナイトは見た目のかっこよさが注目されがちですが、基本性能も劣らず高いホイールです。特に本格的にレースに取り組みたい人、順位アップを狙っている人にとっては最高の選択肢になるでしょう。これさえ買っておけば他は必要ないという「あがりのホイール」を、あなたの愛車に選んでみませんか?

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