汎用性とコスパの高さが魅力!フルクラム レーシング3を徹底分析する

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サイクリストから絶大な指示を集めるフルクラムの「レーシング3」。ロードバイクに乗りなれてきた初心者がステップアップとして選ぶことの多いホイールですが、その魅力はどこにあるのでしょうか。

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今さらだけど、レーシング3ってどんなホイール?

イタリア北部のヴェネト州ヴィチェンツァに拠点をおくフルクラム。そのミドルクラスホイールとして発売されているのが「レーシング3」です。

もともとヴェネト州はイタリアの中でも自転車競技が盛んな地域で、数多くの自転車メーカーやパーツメーカーがひしめく場所。レーシング3を製造するフルクラムホイール社もその一つで、ローエンドからミドルグレード、ハイエンドまで数多くの自転車用ホイールを手がけています。

イタリアンブランドということもあって、ホイールのつくりはとても美しく、そしてデザインは大胆です。まずはその外観を間近でじっくりと見てみましょう。

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……いや本当に美しい。至近距離から眺めるだけで1日過ごせそうです。

フルクラムのホイールには「レーシング7」から「レーシングゼロ」までいくつかのモデルがあり、末尾の数字が小さくなるほどハイエンドに近づきます。そして、今回紹介する「レーシング3」は「レーシングゼロ」に次ぐミドルグレードのホイールです。

(厳密にはカーボンモデルやリムハイトの高いモデル、さらにハイエンドモデルの「スピード」シリーズもありラインナップはもう少し複雑ですが、ひとまずざっくりと、数字が小さい方が高性能とご理解いただいていいと思います)

レーシング3はもともとサイクリストからの評価も高く、完成車付属のホイール、いわゆる「鉄下駄」からの乗り換えとして選ばれることが多いのですが、2019年3月にはディスクブレーキモデルも追加され、ますます隙のないホイールセットになりました。

 

レーシング3はどうして人気がある?その理由を分析してみる

レーシング3が多くのサイクリストから人気を集める理由は、「汎用性の高さ」と「価格と性能のバランスのよさ」にあります。リムブレーキモデル、ディスクブレーキモデルそれぞれのスペックを見てみましょう。

 

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  • タイヤタイプ:クリンチャー
  • リムマテリアル:6082-T6アルミニウム、R2切削加工
  • タイヤサイズ:28″
  • リムハイト:前25mm、後30mm
  • リム幅:22.5mm
  • リム内幅:C17
  • 適合タイヤ幅:25~50mm
  • スポーク:フロント16本ラジアル、リア:21本2to1、ステンレス・ダブル・バテッド、エアロ・ストレートプル
  • ハブ:アルミボディ+アルミ製フランジ
  • 重量制限(ライダー):109Kg
  • 重量:1560g

 

RACING 3 DB(ディスクブレーキモデル)

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  • タイヤタイプ:2-WAY FIT(クリンチャー/チューブレス
  • リムマテリアル:6082-T6アルミニウム、R2切削加工
  • タイヤサイズ:28″
  • リムハイト:前後28m
  • リム幅:23.8mm
  • リム内幅:C19
  • 適合タイヤ幅:23~42mm
  • スポーク:フロント21本(L14本-R7本)、リア:21本(L7本-R14本)、Two to Oneスポークパターン、ステンレス製ダブルバテッド・ストレートプル
  • ハブ:アルミボディ+アルミ製オーバーサイズフランジ
  • 重量制限(ライダー):109Kg
  • 重量:1,660g

 

やっぱり気になるのは重量

ホイールを選ぶ上で気になるのはやっぱり重量。リムブレーキモデルで1,560gと、他社製品も含めた同クラスの中でもかなり軽量な部類に入ります。ディスクブレーキモデルは1,660gと100g増えますが、それでも十分軽いホイールです。

軽量ホイールを使うことのメリットはいくつかありますが、中でも実感しやすいのは「ロングライドが楽になる」「ヒルクライムが楽になる」ことの2点でしょう。

一般的に「鉄下駄」と呼ばれているホイールの重量は2kgほどと言われています。2kgの回転体と1.5kgの回転体を自分の脚の力で回すとなると、当然後者のほうが負担は少なく、長い距離を走るほどその恩恵を強く感じることができます。

さらに、重力に逆らって坂道を登るヒルクライムでは、車体全体の重量も大きなポイントになります。当然ながら少しでも軽量な方が体への負担も少なく、同じコースを同じ脚力で登る場合はタイムの短縮につながります。

 

使いやすいリムハイト

レーシング3のリムハイトは、リムブレーキモデルで前25mm、後30mm。ディスクブレーキモデルは前後とも28mmと比較的汎用性が高いのも大きなポイント。

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同じフルクラムから発売されているレーシング・クワトロのようにリムハイトの高いモデルを好む方には少し物足りなく感じるかもしれません。しかし、これらのモデルは空気抵抗を減らしたり剛性を高めたりするメリットはあるものの、重くなりやすく、ヒルクライムなど軽さが重要な場面では反対にデメリットになる可能性もあります。

それに比べ、25〜30mmのリムハイトは適度な剛性と空気抵抗の低さを実現しつつ、軽量性も備えているというバランスの良さがポイント。場面を問わず使える汎用性の高さを実現しているのです。

 

最近のトレンドにあわせたワイドリムを採用

ロードバイクのタイヤというと、以前は18〜23Cくらいの細いモデルが主流でした。しかし、最近ではタイヤの細さと路面抵抗が必ずしも比例するわけではないことが実験により分かっており、25C前後という少し太めのタイヤが主流になっています。
タイヤが太いほうが空気も多く入るため乗り心地が良くなり、また耐パンク性能も高くなるというメリットもあります。

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こうした最近のトレンドを受け、レーシング3は17C(ディスクブレーキモデルは19C)のワイドリムを採用。25~50C(ディスクブレーキモデルは23〜42C)までの幅広いサイズのタイヤを履けるようになっています。

 

ホビーライダーにとっては価格も重要なポイント

軽量で汎用性の高いホイールながら、価格がそれほど高くないというのも大きな支持を集める理由の一つです。サイクリスト御用達の通販サイトWiggleの場合、前後セットの価格はおよそ50,000円前後。

ホイールの世界は奥が深く、もちろんそれ以上に軽量で高性能なモデルもたくさんあります。でも、当然ながらそういったホイールは価格も比例するわけで……。鉄下駄からのステップアップにも、また中上級者の練習用にも使えるコストパフォーマンスの良さはレーシング3の魅力の一つでもあります。

Wiggle Fulcrum – Racing (レーシング) 3 C17 ホイールセット

 

 

実際のところ、ZONDAとどちらを選ぶべき?

軽量で汎用性が高く、さらにコスパも良好。いろいろと最高なレーシング3ですが、いざ購入するとなると他メーカーの同グレードのホイールが気になる人も多いのではないでしょうか。

いえ、「他メーカーの同グレードのホイール」なんて書き方をしましたが、この際はっきり言ってしまいましょう。ぶっちゃけ、ZONDAとどっちを選べばいいの!?

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ZONDAを製造するカンパニョーロは、実はフルクラムの親会社。そのため、レーシング3とZONDAのデザインや設計思想は非常によく似ています。コスパや汎用性の高さ、そして軽量なのもどちらも同じ。

ただ、実際に乗り比べてみるとその性質は少し異なります。ZONDAはホイール自体が少しやわらかく乗り心地を重視しているのに対して、レーシング3は剛性が高く、踏み込んだ時の反応がよくキビキビと加速する印象です。そのため、レースなど「今ここで加速したい」といった場面ではレーシング3のほうが有利に働くかもしれません。

あくまでその人がどのような乗り方を嗜好するかによりますが、ロングライドやブルベなど、疲れにくさを重視したい場合はZONDAを、汎用性を重視してレースまで視野に入れる場合はレーシング3を選ぶといいでしょう。

 

レーシング3はどんな人にオススメ?

レーシング3の魅力についていろいろと書いてきましたが、実際にこのホイールを買って幸せになるのはどのような人なのでしょうか。最後に少しまとめてみましょう。

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繰り返しになりますが、レーシング3の魅力は「汎用性の高さ」と「価格と性能のバランスのよさ」にあります。軽くてどのような場面にも対応でき、さらにコスパもいい。そのため、ロードバイクを初めて買った人が「乗りなれてきたし、そろそろホイールの交換でも……」と完成車付属のホイールから乗り換えるには最適の選択肢と言えるでしょう。

特に、ロードバイクに乗り始めたばかりの初心者の場合、自分がまだどのような乗り方をしたいのか定まっていないことも少なくありません。
一口にロードバイクと言っても、ロングライドやブルベ、レースなど楽しみ方はさまざま。また、同じレースでもヒルクライムとクリテリウムでは求められる性質は大きく異なります。

こうした自分の嗜好がはっきりしないうちに高価なホイールを買うのは少しもったいないもの。それよりも汎用性が高く、機能とコスパのバランスがいいホイールを選んで、しっかりと乗り込むことをおすすめします。

レーシング3はミドルグレードのホイールの中では比較的剛性が高く、加速しやすいのもポイントの一つ。そのためレース特化……とはいかないまでも、いずれはレースを意識したいという人にも十分おすすめできます。また、軽量で加速性がいいため漕ぎ出しが軽く、ロングライドやストップ&ゴーの多い市街地を走る場合にも適しています。

というわけで、レーシング3をおすすめしたい人をまとめると以下のような感じでしょうか。

  • 鉄下駄からの乗り換えを考えている人
  • 通勤ライドなど市街地を走ることが多い人
  • 自分の嗜好がはっきりせず、汎用性の高いホイールを求めている人
  • いずれはレースにも参加してみたいと考えている人

 

パーツ交換で最も影響が大きいのはホイール

ロードバイクに乗り始めるといろいろとパーツ交換したくなりますが、一番大きく乗り味を変えるのはやはりホイールです。特に鉄下駄から軽量なホイールに変えた場合は漕ぎ出しが一気に軽くなるため、最初のひと踏みからその効果を実感できるでしょう。

そろそろロードバイクに乗りなれてきたなー、という人はぜひ。ステップアップにホイール交換を考えてみませんか。

Wiggle Fulcrum – Racing (レーシング) 3 C17 ホイールセット

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